3000日目は病院で

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2012年9月23日は、のりべーが生まれてちょうど3000日目。
その記念すべき日をのりべーは(またしても)病院で迎えることになりました。

発端は連休最終日(17日)の発熱。40度前後。以前処方していただいていた抗生剤を入れて様子を見たものの、下がらず。アンヒバを入れてようやく寝かしつける。
翌18日朝、引き続き40度の熱。光が丘病院は経営が変わってしまい、カルテがなくなってしまっていることが予想されたため、成育医療センターを緊急で受診。肺炎との診断。
気管挿管について判断を求められる。

  • 筋弛緩剤を用いて脱力させるリスク(以前MRI撮影のために鎮静剤を用いた際、呼吸がなかなか戻らず大変だった)
  • ICUが満床のため、成育で挿管を行ったうえで他の病院に搬送するリスク
  • 肺炎の症状が治まった後も自力呼吸が戻らないリスク(その場合、気管切開を行い、さらに場合によっては人工呼吸を行い続ける必要が出てくる)
といったリスクがある点と、これまでも同様の肺炎症状を内科的治療のみで乗り切ってきたことから、挿管はお断りした。
18日は妻が付き添いで泊まることに。

今回、主治医のM川先生はじめ、病棟のT原先生、U田先生などたくさんの先生方・看護師さん方に診ていただいています。
「呼吸」「喘息」「肺炎」の3つの観点から治療は進んでいます。
呼吸...舌根が下がってしまって呼吸状態が悪いため、酸素吸入を行うとともにエアウェイを挿入して改善
喘息...これまで喘息と診断されたことはなかったが、症状が出ているとのことで、気管支拡張剤の吸入、ステロイド剤の点滴を行う
肺炎...「ウイルス感染による肺炎」「細菌感染による肺炎」「誤嚥による肺炎」の3つが考えられるが、誤嚥による肺炎を念頭において抗生剤による治療を行う

18日夜 エアウェイ挿入。喘息の治療のため、継続吸入(酸素と一緒にステロイド剤をずっと吸入し続ける)、抗生剤の点滴。SPO2は95、脈拍130台、体温37.7℃。
19日 平常に近い状態に落ち着く(酸素吸入が継続しているので平常というのもおかしいが)。M川先生が診察。呼吸はだいぶラクになっているが、肺のゴロつきはやはりあるとのこと。右肺の入りが少しよくないので、あとで伏臥位にしたりして痰を出していきましょうとのこと。治療自体はこのまま継続。午前と午後に肺理学療法(RTXと呼ばれるマシンで呼吸器を外から動かし、排痰を促す)を行う。
20日 SPO2 100、脈拍50台、呼吸数20台(少ない!)、体温36.4℃。酸素は引き続き10(酸素の単位はよくわからないがおそらくリットル/分)。気管支拡張剤の連続吸入をやめ、ついでに酸素もやめるとM上看護師。えっ、と思っていたらSPO2がポンとさがって、あわてて酸素吸入のみ5で再開。
21日朝 呼吸の状態は良好、肺理学療法も土日は休んで様子を見る。エアウェイは本人のストレスになっている様子もないので「長い目で見てもいいのでは」。気管支拡張剤の吸入は(連続ではなく)一日6回で、ステロイドの点滴は継続、抗生剤の治療も(ぶり返しがありうるため)継続。常設になっている導尿チューブはまだ抜いていないが午前中には抜去予定。(意識レベルが低い、というこちらの感想に対して)入院当初の呼吸、循環の状態から、低酸素の可能性はあるが、もう少し他の症状が治まってから判断はすべき。
あと、注入は今日からソリタ100ml×3回、週明けから(?)cz-hiを開始、徐々に通常の水分量、栄養に近づけて行く。
21日夕方 15時ごろ急変(症状としては発熱、SPO2低下、閉塞呼吸など肺炎の再発を思わせるもの)があり、止めていた酸素も10で再開、抗生剤も「これ以上はないくらい強い」ものに変更したとのこと。いまは熱も37度台にまで下がり、呼吸や循環も安定しているとのこと。一時的な痰詰まりによるもの、との見解だったため付き添っての宿泊はせず帰宅することに。携帯は持って寝る様に言われる。
22日朝 明け方に39度台まで熱が上がったとのこと。解熱剤は引き続き入っています。点滴は漏れが出たため右足に変更。酸素は相変わらず10で入れないとSPO2低下してしまう状況。その他の状態は落ち着いて見えるけれど、意識レベルが低いままなのが気になる。その後、目を開くが呼びかけへの反応はいまいち。ちょっと発作のような動きも。
22日午後 発作があったとのことで病棟のU田先生から相談してくださったらしく、神経内科の先生が病室に。いま使っている抗生剤がデパケンの濃度を下げる働きをしてしまうので、それを補う必要はあるか、という趣旨。
現時点では(よくも悪くも)うつらうつらしていて発作は起きにくい状態になっているので、あまり色々なことをせずにまずは肺炎の治療を優先し、抗生剤は続けなければならない、でも意識レベルは上がって発作がいつもより多い、となったときに改めて相談させて欲しい、とお伝え。
23日 体温36℃台、酸素も8Lに下がっている。点滴のルートが怪しくなってきている(=漏れてきそう)らしく、「最強の抗生剤を入れている(T原先生談)」ので新しい点滴ルートを確保しようとしたが、失敗。
24日 酸素吸入は引き続き10Lで継続。15時ころから喘息のようなゼイゼイいう音がして呼吸が不安定に。熱は37℃台半ば。サチュレーションはどうにか97まであがるものの、時々咳が出る。
25日 酸素がはずれ、サチュレーションは98~100、熱も下がっていて好調。
26日 熱37.7℃程度、酸素吸入を2Lに上げていただいてサチュレーションは100。ソリタ注入を再開、1日5回、200mlを2時間というスローペースで。抗生剤の点滴はあと2日、28日までで終了する。
27日 T原先生曰く「快調です」。喘息の治療は、ステロイドも終わり、抗生剤も28日に終わる予定。RTXのあと、吸引で痰がたくさん取れて看護師さんに褒められる。夜になって酸素吸入が1Lになったがサチュレーションが下がる。サチュレーションの値が90を切ってアラームがなり始める始末。結局、酸素の管がずれていたとのことで98まであがるのを見届けて付き添いの父は帰宅。
28日 酸素も点滴もはずれ、内科的治療は日に4回の吸引のみに。本当は28日にもう1回抗生剤の点滴が予定されていたのだが、前夜に点滴漏れが発生し、もう一度ラインを取り直すのも大変だ、ということで1回早く終了したらしい。久々に入浴。眠くなるとサチュレーションが91~92になってしまうので、夜だけ酸素を流すことに。
29日 酸素なしでサチュレーション94くらい。表情・反応とも良好だが寝に入るとSpO2が下がるので酸素0.5L流してもらう。日中のソリタは300mlに。栄養がまだ入っていないので、お腹はぺったんこ、Lサイズのオムツがゆるくなるくらい痩せた。午後、部屋を個室から4人部屋に移動。
30日 酸素なしでサチュレーション96~98。呼吸や胸の音はだいぶいい様子。右肺の空気の入りもよくなっているようだと看護師さん。母の声かけにも「んー」とにっこり。

...ということで、一時はかなり危ない状況でしたが、現在はほぼ落ち着いています。この調子で台風を乗り切り、来週から栄養(CZ-Hi)が順調に進めば来週末には退院!・・・のお知らせができるものと思います。
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